寝不足になる、傑作ミステリー本『ハリー・クバート事件』
こんにちは。
今回は、本の話です。
フランスでの出版に始まり、ヨーロッパを中心にベストセラーとなったミステリー本、
『ハリー・クバート事件』。
一言で表すなら、「寝不足になる本」です(笑)。
私事で恐縮ですが、私はミステリー好きです。
読み出すと廃人になる恐れがあるため、普段はなるべく控えております。
が、図書館で偶然見つけたこの本。
日常生活に支障をきたすレベルで面白かったです。
お読みになる際は、スケジュール管理をしっかりとなさって下さいませ。
では、少しだけ内容をご紹介します。
恩師の庭から、少女の白骨死体が発見された!
なぜに!?
主人公は、アメリカの青年作家マーカス。
1作目がベストセラーとなったものの、スランプに陥り、
2作目が書けずに苦しんでいた。
そこへ、大学時代の恩師の庭から、少女の白骨死体が発見されるという、
大事件が起こる。
そして、状況から恩師が疑われ、逮捕されてしまった。
マーカスは、
師のピンチにかこつけて、原稿の締め切りから逃避すべく、
いや、もとい、
師の無実を証明すべく、
現場であるニューハンプシャー州へ飛び、事件の捜査を始める。
本書は、ユダヤ系スイス人作家であるジョエル・ディケールが、
アメリカを舞台に、フランス語で書いた作品です。
(もちろん私は、日本語訳で読みました。
訳者さんの訳が素晴らしく、とても読み易いです。)
この、やや複雑な感じが、内容にも投影されているのでしょうか。
色々な要素が盛りだくさんで、取り留めが無いようでもありますが、
そこがまた新しい気がして、非常に魅力的です。
物語の先が一体どうなっているのか、知りたくてたまらず、
一気に読んでしまいました。
えええっ! あの人が犯人なの!?
・・・ということで、今回はこれまでです。
お付き合い頂き、ありがとうございました。